SUNROSER AKASAKA

紀尾井町マイスターズ

増永悟氏

人の顔はそれぞれに違います。“顔”、“頭”、この“頭”の構造をちょっと考えてみてください。皮膚の下には筋肉がありますよね。この筋肉のつき方が左右で微妙に違うことは誰でも気がついているはずです。さらにその下には骨がある訳ですが、この骨の形状によって顔における目の位置は大きく影響されるんです。眼球自体に個体差はそんなに無いんですけど、骨の構造によって目の位置が決まり、“顔”の印象も大きく変わります。メガネはそれぞれに異なる、かけがえの無い“人間の顔”に載るものです。“顔”にフィットし、似合うメガネもひとりひとり違うんです。
うちのスタッフはお客様とお話しさせていただく際、まずはどんなメガネをご希望になられているのかを伺い、そしてお顔の特徴をしっかり把握した上で、アドバイスをさせていただいています。新しいメガネ選びは自分の新しい顔との出会いになるだけでなく、もしかしたら本当の自分の顔に出会う場面になるかもしれませんよ。お客様にとってのメガネ選びが、じっくり“自分と向き合う時間”になればいい、私はそんな風に願っています。

 

メガネはかつて、貴重な文書を読み、写し、執筆する人のもの、つまり非常に限られた知的特権階級のみが所有した光学機器だった。シンプルな構造にしてデリケートな調整を要するこの視力矯正用具は、その誕生と同時に、機能のみならず、“見かけ”や“かけ心地”といった付加価値が求められた。実際、メガネづくりには古くから実にさまざまな工夫と意匠が凝らされ、200 に及ぶ行程を要することに今も変わりはない。ただ、現代に求められるメガネは機能と快適性に加え、個性や人格、職業などのアイデンティティーを表現する上で欠かせないアイテムとして、ユーザーの厳しい審美眼にさらされる商品へとなってきたようだ。
増永 悟、今年で創業105 年を数える増永眼鏡4代目社長である。相手を丸ごと受け入れてくれる、そのとびっきりの笑顔に初対面でありながら思わず惹きつけられる。そして彼も、メガネをかけている。増永氏がメガネに託すゴールは、世界に誇れるメガネづくり、“使う人のもとで物語を語れる”メガネだ。


氏愛用のTOKI(トキ)のTK-8602
360度に渡って異なる表情を見せる3次元フォルム。
堅いチタンと柔らかいプラスティックが滑らかに一体と
なっているのはまさに手仕事ならではの仕上がりである。


TK-8602

shop detail